中間報告会・修士論文審査会
はじめまして、M2の山取由樹と申します。
益永研究室ブログ、初の投稿で緊張していると同時に、更新していないことに反省しております。
時の流れは早く、気づけば、10月があっという間に過ぎ、11月になってしまいました。私の修士生活も残すところ半年をきっています。
今は、実験を行いながら修士論文を書く作業に取り掛かっています。
修士論文は2年間の研究成果を報告するものなので、後悔のないよう、全力で取り掛かりたいと思います。
さて、今日は、そんな修士論文を報告する前に、学内で行われた中間発表についてお話したいと思います。3カ月も前の話となりますがご容赦ください(笑)。
中間発表は専攻別に例年7月末に行われます。
修士論文や博士論文を書く前に、M2とD2が各々の研究の進捗を報告する会となっています。
今年は7月23日に行われ、益永研究室では、5名(修士4名、博士1名)が発表しました。発表時間は、12分。それに続き質疑応答時間が3分となっています。
私は、「埋め立て処分場におけるプラスチック添加剤の溶出挙動に関する研究」というテーマで発表しました。
ここで少し私の研究内容をお話ししたいと思います。
プラスチック製品には、素材の性能を向上させるため、様々な添加剤が使用されています。
その一つである臭素系難燃剤のうち、HBCD(ヘキサブロモシクロドデカン)とPBDE(ポリ臭素化ジフェニルエーテル)のいくつかは、環境への残留性の高さと生体への毒性から、その使用が欧州のRoHS指令やWEEE指令により禁止されました。
そのため、これらの臭素系難燃剤は代替物質に移行されています。
代替物質に移行しても、それらを含む廃棄物が埋立地などの廃棄ステージにストックされます。
埋立地などに放棄された廃棄物は、雨水などにさらされ、その雨水に溶出することで、臭素系難燃剤が環境中へ放出し、環境リスクが懸念されています。
私の研究は、臭素系難燃剤を多く含むプリント基板、電子機器のプラスチックを対象とし、廃棄ステージにおける臭素系難燃剤の環境リスクを推定するため、溶出実験を行っています。
今回の発表では、溶出実験に先駆けて、臭素系難燃剤を含むプリント基板選定について発表しました。
先生方から、たくさんの質問をして頂くことができました。中には厳しいコメントもありましたが、今後の研究を進めるうえで、非常に参考となる質問やコメントを頂くことができました。
中間報告会が終わったあとは、MNM研究室恒例の、お疲れ様会が行われました。美味しいお寿司にピザ、飲み物を頂き、研究室の仲間と研究やたわいもない話をして過ごしました。
ひと段落しましたが、これからが勝負だと思いました。
めげずに、この中間発表を活かして研究を頑張りたいと思います。