益永研究室学生Blog

このブログは横浜国立大学益永研究室の学生の日々の活動を記録したものです。

日本リスク研究学会第25回年次大会参加報告

はじめまして、小谷です。

このブログも開設して1カ月以上経ちましたが更新が滞っていますね。意外と学生にとってBlogを書くと言うのはパワーがいることかもしれません。特にこのBlogだと研究室の名前も背負うことになってしまいますしね。なんだかんだ僕もやっと初投稿です。

 

先週末(11/9-11)に滋賀大学彦根キャンパスで開かれた日本リスク研究学会第25回年次大会に参加してきました。この学会に参加するのは二年ぶりです。「定量的健康リスク評価のための有機リン化合物のQSARモデルの開発」というタイトルで口頭発表をしました。

金曜の夕方に彦根に到着し、若手が企画するワークショップに参加して、その後ワークショップに参加した人達と飲んで、土曜から本格的に学会が始まり、土曜の夜はまた学会参加者の方たちと飲んで話して、そして疲労をピークにしたまま日曜日に発表してきました。しかし、学会に参加して飲み会に参加することで新たな出会いもあるし、視野も広がります。特に今回の学会(飲み会?)は化学物質リスク以外の人と知り合えたという点で本当に身のあるものだったと思います。

そうそう、金曜の若手が企画するワークショップに参加したんですが、学生は僕ともう一人北海道大学の学生しかいませんでした。若手とは一体何歳以下を指すのでしょう。やっぱり学生でリスク研究をしている人は少ないのかなぁ。来年は後輩でも連れていって、学生会員の増加に貢献してみたいと思います。そういえば去年、米国のリスク分析学会に参加した時はけっこう学生がいました。とくに中国人の学生。アメリカの大学に在籍している中国人学生もいればInternational Travel Awardで中国から来ていた学生もけっこういたように思います。来年また行きたいな。

学会参加報告なら写真でもあればいいのですが、研究室から単独で乗り込んだので思い出的な写真が一枚もありません。学会の雰囲気とかも写真を取るのを忘れていました。せっかく彦根に行ったのに。琵琶湖や彦根城などとくに観光名所を見ることなくひこにゃんに癒されながら彦根を後にしました。

 

 ついでに書こうと思っていたのですが11/6には産総研のリスクトレードオフの成果報告シンポを聞きに行ってきました。このシンポのパネルディスカッションは久々に面白いがものが見れました。おもしろかった話題は、産業会の人が化学物質使用を自主規制し新しい化学物質を使用する際にはどういう要因が絡んでいるかということです。パネルディスカッションではけっこう中途半端にその話題は終わり、僕としては不完全燃焼のままでした。それで、実際のリスク評価研究が企業の意思決定にまったく役に立たないのであれば悲しいなぁと思っていたところ先日のリスク研究学会で

-------------------------------------------------------------------------------------

日本における化学物質の排出要因に関する実証研究

小俣幸子(東京工業大学

-------------------------------------------------------------------------------------

という、企業が化学物質の排出を削減するのにはどういった要因が関係しているのかの要因分析の研究をやっていらっしゃる方がいたので興味がわきまくり、アポと取って来週の火曜日に東京工業大学で小俣さんとお話をする機会をいただいた。こういう機会を得られたのも学会に参加したおかげです。やっぱりどんどん外にでるべきですね。今後は化学物質の健康・生態リスク研究だけでなくこういう社会科学的な分野にも進出して行こうという野望があります。